118: おさかなくわえた名無しさん 2007/09/06(木) 23:17:38 ID:AP0KtVaD
武勇伝になるかなあ。 
小学校の時、クラスに苛められ子が独りいた。 
女の子なんだけど、なぜかクラス八分でのけもの。 
途中から転校してきた俺はなぜ別にブスでもない、勉強も割りとできる 
その子がクラス八分なのかわからなかった。 

男子の殆どの子はその女の子をばい菌扱いしてその子の触ったものには 
大げさに声を立て触らなくなるし、女の子たちもかばうわけでもなく、どの 
グループにも入れてもらえなかった。 

引用元: 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(58)


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可哀想なのは給食当番のときで、その子がよそった食べ物は俺以外全員が残すくらいだった。 
体育でもダンスでは男は絶対に手を繋がない。
で、俺は転校生でまあクラスでも格が上に位置されてたので普通に声を掛けたりして
虐めには加担してなかったんだが、だからといって俺が孤立することも無かった。

で、卒業式の日。
全員がそれぞれ版画の絵をクラスの人数分用意してそれぞれに寄せ書きを貰う
お祝いがあった。
みんな仲のいい友人たちにたくさん寄せ書きを貰いあっていた。
俺も十分に寄せ書きを貰ったので教室の後ろでしまおうとしたその時。


120: おさかなくわえた名無しさん 2007/09/06(木) 23:27:43 ID:AP0KtVaD
そのクラスのみんなにシカトされていた女の子が俺に近寄ってきた。
「あの、これに何か書いてくれませんか」
見ると、その子の版画の絵は裏面が白紙だった。

やはり誰ひとり、この子に寄せ書きをしなかったのだ。
それよりなぜ俺に?
「冗談じゃねえよ。誰がお前みたいな奴に書くかよ」
と煩そうに払いのけると、女の子は俯いて静かに自分の席に戻って行った。

俺にも出来るじゃないか。みんなと同じようにあいつを苛めるのがさ。
何となく俺は得意になった。俺の武勇伝だな。
帰りに友達に「版画の寄せ書きでさ、あいつが俺に書いてくれなんて言い出すんだぜ、ゲロゲロだよな」
などと軽口を言いながら歩いていたら、友達がぽつんと言った。

「もしかしたらあいつ、帰りの会で泣いていたのそれでかな」

「は?俺のせいだっていうの?」
「ん、あいつ、結構強情でみんながシカトしたりのけものにしてままず泣かないんだ。
今日、初めて泣いたの見たんだけどなんでかなって思ってたんだ」
「ほら、○○(俺のこと)は普通に相手してやってたじゃん。あいつお前のことだけは嫌いじゃなかったんだと思うよ」


125: おさかなくわえた名無しさん 2007/09/06(木) 23:43:10 ID:ZHRCH8iV
>>120
せつないのう


126: おさかなくわえた名無しさん 2007/09/06(木) 23:46:42 ID:AP0KtVaD
今まで、男子に蹴飛ばされても勉強道具を隠されても涙一つ見せず静かに
耐えていた女の子を俺は泣かしてしまった。
「だ、だから俺って凄いだろ?みんなが泣かせなかったあいつを泣かせたんだから」
友達はみんな黙り込んだ。
俺の胸の中はどす黒いものでいっぱいだった。

俺は家に帰ると、あまった版画の裏に寄せ書きを書いた。
下手糞だけど花の絵も色を付けて書いた。

・・・さっきはごめんな。中学に行ったら頑張ろうぜ。
友達もたくさんできるぞ。色んなことして中学生活を
楽しいものにしような・・・


クラスの住所録を頼りにその子の家に辿り着いた。
そいつが出てき時の驚いた顔。
俺は何も言えず黙って版画の寄せ書き(といっても俺しか書いてないが)を手渡した。
そいつは寄せ書きを手にすると「待って」といって奥に引っ込んだ。
その子が持ってきたのはその子が書いた版画だった。
俺は言葉すくなに受け取るとその子の家を出た。

裏にはこう書いてあった。
「○○君中学に進んでも頑張ってください。○○君だけは私を
普通に相手してくれたのでうれしかったです。
学校を休まずに毎日登校できたのも○○君のお陰です。
二度と会えなくなるのは寂しいけれど中学はお互い頑張りましょうね」

その子は苛めた子が大半入学する公立中には行かずに私立中に進んだ。
俺は二度と会っていない。
武勇伝じゃないなこれ。


129: おさかなくわえた名無しさん 2007/09/06(木) 23:51:12 ID:+Qzt5QMK
確かに武勇伝だ。女の子はそのまま勝ち組路線、公立にちまちま行く奴は負け組だな。


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