254: もしもし、わたし名無しよ 2007/09/26(水) 22:04:01
週末、ここの住人向けの良い話を入荷してきた。思う様萌えてくれい!! 
飛行機使わないと会いにいけない曾祖母(白寿)に会ってきた。何となく話の流れで 
最近市松さんを集めているんだ~、とカミングアウトした所、話してくれた。 




曾祖母は、裕福な家の末娘だったが、年頃になった頃から家は傾いて行き…やがて、夜逃げ&離散。 
曾祖母は遠くに嫁いでいた姉の所に、身ひとつ+かわいがっていた市松人形1体で
転がり込んだ。姉はそこそこ裕福な商家に嫁いでいたので、曾祖母は店を手伝ったりしながら暮らし、
10年ほど後、遅めの結婚をした。明日は結婚式、という夜のこと。

就寝中、妙に喉が乾いた曾祖母が身を起こすと、棚においていたはずの市松さんが枕元に。しかも、正座している。

ぼんやりと金色に光る市松さんは深々とお辞儀をすると
「ご結婚おめでとうございます、私が御守りできるのも本日まで。
 いままで、私を妹のように大切にしてくださってありがとうございました」と……。それを見た曾祖母は涙が止まらなくなったのだけれど、不思議とその涙は金色だったそうだ。


翌朝目が覚めた時、市松さんはちゃんと棚に座っていたから夢かもしれないけれど。と曾祖母は言っていた。

当の市松さんは、曾祖母の結婚から数年後の深夜、新居近くで起きた火事に巻き込まれて消失。
曾祖母は生まれたばかりの息子(双子)を抱えていたので市松さんまで手がまわらなかったそうだ。
その時も、熟睡していた曾祖母を誰かが揺り起こしてくれたので火事に気付いたとか。
(その時、曾祖父は仕事で家にいなかった)

なんだかその話を聞いて、やっぱり人形には何かが宿るんだと思ったよ。
私までもらい泣きしてしまった…

256: もしもし、わたし名無しよ 2007/09/26(水) 22:08:16
>>254
ウワアアアン。゚(゚´Д`゚)゜。
そこまで、そこまで主人に尽くしてくれたのかぁあ

引用元: 人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<十巻目



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